「過度な依存」とは
依存しない生き方というのは、このブログのテーマである
「人生をもっと自由におもしろく」と深く関係するテーマです。
〇〇に依存するといった場合、いろいろなものが対象となります。
家族や恋人、友人、師弟、ペット、お金、社会的地位、
スマホ、テレビ、お酒 等々
様々なものに依存してしまう可能性があります。
「適度な依存」関係は、良好な人間関係やモノの有効利用にて生じるものなので問題ありません。
しかし、これが「過度な依存」になるといろいろと問題を起こします。
どの関係性でも大事なのは、
・対象との距離をとる
・自己をしっかりもつ
という事です。
この2点が「過度な依存」に陥らない為のカギになります。
モノへの依存について
モノの例から考えてみます。
例えば、スマホ。
様々な機能を利用することで多種多様な恩恵が得られます。
今の時代、これを活用しない手はないですよね。
但し、所詮「ツール」に過ぎません。
「神アプリ」などという言葉はありますが、どんなアプリも「神」ではありません。
人が人のために用いるもの、
私が私のために用いる「機械の従者」です。
その「主」と「従」が逆転することはありません。
スマホが無いと〇〇出来ないという事はあるかもしれませんが、
なくても何とかする方法を確認しておくと安心ですね。
他にも、カーナビでいえば地図や方向感覚を駆使したり
助手席のパートナーにお願いすれば目的値にたどり着く事は可能ですね。
そもそもカーナビにも向いている事と向いていない事があります。
混雑の少ない有料道路や一般道路の最短ルートは教えてくれるけれども
新しい景色や発見が生まれるルートは教えてくれないでしょう。
また通った人でしか知らない事までは教えてくれません。
パラメータが多すぎたり目的が異なるとうまく機能しません。
また、カーナビ依存の弊害として自力で目的値に
たどり着く事が困難になります。
カーナビと自分の感覚をバランスよく使って、
自分の感覚も失わないようにした方が良いと思います。
少し視点を変えて、お酒はどうでしょう。
アルコール依存症までいかなくても「お酒がないと、やってられない」的な人は
少なくないと思います。
でも、コロナ禍でお酒を飲みに行けなくてもなんとかなった人も多いです。
むしろ、心身ともに健康になっている人もいるぐらいです。
私も、大好きな酒場に繰り出す機会は激減しましたが、
精神や体がおかしくなるという事はありませんでした。
という事で、
「なくてもなんとかなる」
「必要に応じて利用してるだけ」
という感覚でいると「過度に依存」しなくて済みます。
お金や社会的地位への依存について
次に、お金や社会的地位への依存について考えます。
お金や地位というのは無形であり求めれば、いくらでも際限なく
求められるものです。
ただ、これらは過度に依存するとそれを得る為や、
失わない為に、他者を攻撃したり、犯罪に手を染めたりと
深刻な事態をもたらす事もあります。
犯罪の域まで行っている場合、それらで頭の中がいっぱいになってしまい
「依存」を超えて「支配」されている恐ろしい状況です。
そんな風にならないために人には「知性」と「理性」があります。
自分にとってそこまで必要なのかと冷静に考える事で
過剰な依存から解放されます。
どちらも、自分の求めるものの実現のために必要なはずなので、
それがどこまでなのか、
今はどこまで、その先にはどこまでか
生活できれば良いのか、子育てで必要なのか
老後の安心なのか、事業の安定なのか・・・
影響力が必要なら、それはチームなのか
会社なのか社会なのか・・・
本当に自分の求めたものに必要なのかと考えてみると、
無限には必要ではない事に気付きます。
必要である事は認めつつ、自分が本当に必要なのはここまでだと、
「足るを知る」という事も大事だと思います。
その際、人からどうみられるかを気にしたり、他の人と比べたりしない。
あくまでも自分で「自由」に自分の頭と心で考えます。
・何故必要か?
・どれだけあれば良いのか?
必要なものは必要な時に手に入れれば良く、
失ってもまた手に入ると楽観的に考えた方が良いですね♪
「人」に対する依存について
次は、「人」に対する依存です。
人間関係の中で依存関係がある場合ですが、こちらも原則的には
これまでの話と一緒です。
・対象との距離をとる
・自己をしっかりもつ
つまり
・相手との適切な関係性を保つ
・自立した自分をしっかり築く
という事が大事です。
そのためには、
・相手を神聖化しない
・視野を広くもち他の人も知る
・一定の距離をとる
また、
・自分のやりたい事や目標をもつ
・自分なら出来ると信じる
・自分自身を好きになって楽しむ
などが有効です。
過度な依存はよくないですが、自分に足りない所があるときに
人に助けてもらうのは過度な依存になりません。
むしろ大いに手をあげるべきで相手も喜んで助けてくれるはずです。
それは一方的な依存ではなく、自立した者同士の相互協力という形でなされます。
自立した者同士で応援しあう関係が出来れば、過度な依存関係も生まれないでしょう♪
「人」に対する逆依存について
これまでは、自分が何かに過度に頼る「自分→頼る相手」という関係の話
でしたが、この頼る向きが逆向きの依存関係もあります。
子離れしない親の子供に対する依存などがそうです。
自分がいなくても大丈夫あろうか?
との心配は、
親の愛情がゆえに生まれてきます。
しかし、これも過剰になり、自分がいないとダメ となり
子供の自立を損ねはじめると問題となってきます。
せっかくの愛情も過ぎれば「悪女の深情け」になってしまいます。
この関係は特殊ではありますが、親子関係でなくても起きます。
仕事でも
「自分がいなくても大丈夫か?」
というのもこれに当たります。
どちらも、実は自分がいなくても大丈夫と
気づくと大きなショックを受けます。
親から巣立つ子供、ベテランを失った職場、
残念ながらいなくても何とかなるケースの方が圧倒的に多いはずです。
それはむしろ健全で喜ばしい事で、相手にとっては成長や自立の証で
今後の心配も必要なくなります。
そこまで出来る様にしたコトが素晴らしいのだと喜べば良いですね。
自分の元から離れて巣立っていく者がいるときには
その姿を快く見送れる心持ちでいられると良いですね♪
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